毒婦、修羅の過去

毒婦の過去。

大事な話

仕事を終えた後、連絡をしたら迎えに来た。

 

その時あいつはこう言った。

 

左手の薬指にあった結婚指輪が無くなっていたのにはすぐに気がついた。

 

「結婚してほしい」

 

 

こいつはバカなんだなぁと思い

 

「あんたアホなん?wwww

 

 不倫とかするつもりもないし、彼氏おるしな。

結婚願望サラサラないし。

 

なんでわざわざ既婚者とコソコソ付き合わなあかんねん。

 

離婚してからモノ言えや」

 

と返した。

 

 

「俺、ほんまに離婚するから」

 

「勝手にしたら?

 

ほんじゃなんか?

離婚したら俺と付き合うてってこと?

彼氏もおるし、結婚願望ないし、無理」

 

 

「俺、ほんまに離婚するから待ってて欲しい」

 

 

なんかよくわからんけど、もともと男運なくて。

 

結婚しようて2人で貯金して250万も一緒に貯めたのにある日突然

 

「俺みたいにできる男は、お前みたいな女は釣り合わんと思うねんな。せやから別れて。

 

2人の貯金、手切れ金。」

 

て言われたり。

 

別れた後に毎日マンションの下でスーパーで買い物した袋を下げて待ち伏せストーキングする男だったり。

 

2股かと思いきや、5股くらいかけられてて自分が最下位だったのを知ったり。

まぁとにかく男運がないんですハイ。

 

 

そんな中、この男はケツの穴がくすぐったくなるような落とし文句で私をグイグイ押して来た。

 

そして「大事にしたい」を有言実行。

指一本触れてはこなかった。

 

 

だんだんと自分の中で、この人が本当に離婚したら、この人ほんまに私を大事にしてくれるのかもしれない。

 

と、頭お花畑になっていったのだ。