毒婦、修羅の過去

毒婦の過去。

第2回調停と言う名の地獄祭2

当時、私に請求された損害賠償の金額は

 

500万円でした。

 

 

それは、

・離婚届を偽造して勝手に提出

・不貞行為に対する慰謝料

 

という内訳であったので、当然1つ目は私は無罪なので支払う必要はない。

 

ただ、この「不貞行為」の慰謝料だ。

 

私は独身、バツイチ、離婚したと聞いていた。

婚姻届を出す時もすでに離婚していると聞いていた。

 

こう何度言っても、調停委員は

「でもね」

 

と、私に金を払えとやんわり言ってくる。

 

先妻には弁護士がついていた。

 

素人の私が太刀打ちできる相手ではない。

 

 

「あなたと別居している間、先妻はこの事実を知らず妊娠した事もあるんですよ?

まぁ…幸か不幸か初期流産で妊娠は継続できなかったんですけどね」

 

 

待て、それ私に言う理由なん?

 

 

「あなたの娘さんに父親ができるの。

 

先妻との間のお子さんから父親を奪うの。」

 

 

待て待て、待て、誰がそんな事を私が望んだ。

 

 

父親を買うと思って、ね?」

 

すごいでしょう?

調停委員はこんな事も言っちゃうんですから。

 

 

「私には貯金もありません。

 

娘と2人で、小さなアパートで暮らすのが精一杯です。

 

お金なんかありません。」

 

 

500万払えと言っているわけじゃないんですよ。

 

「当たり前ですよ、ふざけた事言わないでください、夫から毟りとればいいんじゃないですか?

 

しかも私の意見は無視されて、なんか今後は3人で暮らすような言い方しておられますけど。

私が今後、夫と一緒に暮らすなんて言いましたか?

 

そもそもの元凶は夫なのに、なぜ私がここまで言われなきゃならないんですか?

 

500万も払うつもりもありませんし、そもそも私は不貞行為はしていません。

慰謝料など払う気、ありませんから」

 

 

すると調停委員は言った。

 

 

「では、当時…

 

あなたが、◯◯さん(夫)が独身である

既に離婚していると知っていた、という事実を立証できるものはありますか?」

 

 

はっ!?

 

はっ!?

 

え、ちょー待ってwwwww

あいつが離婚した言うとったからじゃあかんの?

あいつが離婚しましたー俺独身ですーて言うてたのを信用していました、は信用してくださらないのですか?

 

それを立証できる、もの?こと?なん?

 

 

「すいません、全く意味がわかりません。

私は不貞行為などしていないと先ほどから」

 

「ですからそれを立証…」

 

「するものがあるとしたら、何ですか?

それは具体的に何がありますか?

用意できるものならなんでも用意します。

私は認めません、不貞行為はしていません。

 

立証なら、じゃあ神の前で宣言しましょう。

どこに行けば、私が無罪だと証明してくれる神や仏に会えますか?

 

それくらいあなた方は無理難題を私に押し付け

 

仕方がないからお金を払って、この調停をとっとと終わらせろ、としか聞こえませんが?」

 

 

まんざらでもない顔。

というより、

「あんた…わかってんじゃん?」て顔されましたよ。

 

 

「お金なんてありません!」

 

そう怒るように言ったら。

 

調停委員はニコニコ笑顔で言いました。

 

 

「あなたのこの源泉徴収票を見ればわかる。

 

お金を貸してくれるところはたくさんありますから、ね?」

 

 

調停委員なんて死んでしまえ。

 

 

「ひとまず今日はこの辺で。

 

500万円の請求金額を下げてもらうよう交渉しましょう」

 

当たり前やろが!!

なんでワシが金払わなあかんねん!!

 

 

次回、その慰謝料の金額を先方が下げてみるよう検討するとの返事を聞いて、その日の調停は終了した。