毒婦、修羅の過去

毒婦の過去。

元夫と子供との面会2

離婚してから半年くらい経った頃だろうか。

 

時期すら記憶にない。

 

子供達がパパとご飯食べに行こうよ、みたいな事を突然言い出したので、それを元夫に伝えた。

 

 

そしてその当日。

 

 

適当な店を選んで、待ち合わせ。

 

まだ到着までに時間がかかるというので、先に子供達と店に入り、お腹が空いたと言うので先に注文を取らせて食事をさせた。

 

私はコーヒーだけを注文した。

 

 

しばらくすると子供達が「あ!パパだ!」と叫んだ。

 

その声の方向に振り返ると、いた。

 

いた。

 

いたんだよ。

 

元夫が。

 

なんか3倍くらいに膨れて。

 

 

え…マジでキモいんすけど……。

 

 

着席して、子供達を見て「大きなっなぁ」て。

 

なんかイラっとしかしない。

親戚のおっさんが久々に見た姪っ子に言うようなセリフ。

 

私が全ての借財を背負い、それでもいいから別れてくれ頼むから離婚届書け、とは言ったが。

 

なんか優雅にデブってんのんとか見ててイライラしかなかった。

気色悪い。

 

 

金だけが理由で見切りをつけた人間に対し、離婚届という名の薄っぺらい紙に署名捺印受理されて半年も経てばこんなにまで「一度は愛した人間」を生理的に無理と思うほど。

 

子供らは先に食事させるとして、せめて私は元夫が来るまで食事の注文は待ってやろうと思いコーヒーだけを注文したのだが。

 

元夫の登場でそれまでの食欲が一気にマイナス100度の世界で薔薇の花も握ったらバリバリに壊れるほどの寒さと世界ですよ。

 

 

人間、ここまで特定の人間に対して

ただそこにいるだけなのに、ここまでの嫌悪感とか吐き気とか、寒気を感じるものかと。

私はそれに驚いたし、その席に座っている事すら拷問でしかなかった。

 

 

ここで夫は、店員から差し出されたお水とメニューを貰い。

 

「あ、僕は水だけでいいです」

 

出たー!出たー!デターーーー!!!

 

僕 は 水 だ け で い い で す wwwww

 

 

もうね、恥ずかしくて顔から火が出ますよ。

なんでそこまでケチになれるんかわからん。

子供らはまだ食事の途中ですよ?

事前に「食事でも」て言ってるのにですよ?

 

 

「いや、お店を利用するならせめて飲み物1つくらい注文するもんなんじゃないの?」

 

と言ったら「あ、じゃあコーヒー…と」

 

 

と、何やねんしばくぞ。

(無意味にイラつく)

 

「あ、やっぱりこの焼きカレーでコーヒーは無しで」

 

 

本当キモい。

こいつは店で1人2つ以上注文したら負けとでも思っているのだろうか?

 

なんかごめんなさい、このキモさわかってもらえる人がどこかにいたら私はそれで満足。

 

 

私はずーっと黙っていた。

 

子供達は「ねぇママ」と私に話しかけ。

パパに会いたいと言った割に私にばかり話しかけて来るから

「せっかくだからパパとお話したら?」

と言ったが「別に聞く事なーい」

 

お前ら…お前らってやつは…

 

そしてこういう時、普通父親というものはしばらく会っていなかった娘達になんぞ聞きたいこととかいっぱいあるもんなんじゃないの?

 

元気でいるか?

学校楽しいか?

友達できたか?

寂しくはないか?

お金はあるか?

今度いつ会える?

 

さだまさし先生を見習え!!

 

なのに、なんも子供らに話しかけもしない。

 

まぁ見ているだけで満足だった、のかもしれんが。

 

 

なんか子供達は自分らの話で盛り上がって、私と元夫は無言のまま。

 

私は言った。

 

「なんかめっちゃ肥えたな」

 

「あぁ…タバコやめたから」

 

極めて、極めてどうでもいい情報を入手した。

 

 

とにかく気持ちが悪かった。

なんでそんな日焼け?なんか知らんけど、兼本選手が引退の時に突如登場した黒々とした清原の如く黒く。(お、おぇぇえええ)

 

鞄もなんかクソダサいし。

私、こんなクソダサい男と結婚してたの?

ねぇなんなのそのクロックスのパチモンみたいなん。

ねぇなんなのそのクロムハーツのパチモンみたいなペラいネックレスwwwww

本当マジでキモい!

こういうクソ客いる!

あぁ無理、こいつに金もらっても接客すら無理。

 

NG! NG! NG!

 

 

夫が食べ終わったのを目視で確認、ヨシ。

 

すでに食べ終わって暇を持て余していた子供達に帰るよ、と言い。

 

私は伝票を取った。

 

 

この時ばかりはカバンから財布を取り出して、俺が払うよと言ったが「いや、子供が食べた分の方が支払い多いからもういい」

と言ったら、せめて俺のぶんだけでもとか言うかと思ったけど、すごい速さで財布をカバンに片付けた。

 

 

ケチで卑しい人間は恥も知らないようで。

 

 

こんな男とは別れて大正解だった!

 

 

私がその日、たった1つ得ることができたのは

別れて大正解だった、という再認識だけだった。

 

帰りの車の中、子供達に

「パパと会えてどうだった?」と聞けば

2人とも「なんかもういいわ」て、あんなにパパとご飯行こうよー!とか言っていたのに冷めた発言wwww

 

 

それからしばらくは養育費もきちんと支払われていたが。

 

ちょうど1年払ったところでピッタリと止まった。