毒婦、修羅の過去

毒婦の過去。

毒親と毒婦 ここで一つ。

ここで少しブレイクタイム。

 

私がなぜ友人に「それってもしかして毒親じゃない?」と言われた経緯についてだ。

 

友人に「あなたの親は毒親なんじゃないか?」と言われない限り、私は毒親の本を買う事もなかったし、恐らく自分の母親との関係が原因で自分の性格・人格が形成されただなんて思ってもいなかった。

 

まず、私が母親にたいして「いい子でいなければならない」と思い続けた内容。

 

まず仕事。

就職先は誰に言っても恥ずかしくないところであり、職種も福祉関係という仕事だった。

母は私がこういったところに就職できた事をたいそう喜び、私をとても評価してくれた。

しかし、この仕事を始めてから何度も挫折する事があり(人間関係で精神崩壊)長期に渡る病欠休暇を3度取り、3度目にようやく退職を選んだ。

私は何度も潰れて行く自分に「もう仕事辞めようよ」と言ってやった。

しかし、ここで私の妙な行動が始まる。

 

母親に相談する、である。

 

あんなに嫌っていた母親とも、住まいを別々にする事で関係性が良くなっていたのもある。

私にとっての最大のストレスがなくなったから母に対して寛容になれた事。

日常の家事を自分で行う事で、母親の存在のありがたさに気づく。

自分で稼いで自分で生活していくのは決して楽ではない。など。

両親に対して、感謝する気持ちが大きくなっていたので母親との関係も良好になったのだ。

 

そして、仕事を辞めたいと思った時に母に泣きながら電話すると。

「もったいない」「もうちょっと頑張れないの?」

「辞めて他になんの仕事するの?」「せっかく就職できたのに」

「いい仕事なのに」

そう言われて、私はどこかで「母親に認められたい」「いい子でいなければならない」と思っていたからだろう。

 

結局挫折するたびに母に「許可を得る」相談をし、言いくるめられ結局仕事を辞められずにいた。

 

なんと表現したらいいのだろう。

何せ「親の言うとおりにしていれば間違いない」が湾曲して私の中に存在していたのだと思う。

親の言うとおり、年配車の言うとおりにしておけば間違いない=間違いないのではなく、ただ機嫌を取っているだけ、いい子にしていなければならないと思っているだけ=従う事で認めてもらえると思っている

まぁこんな感じだ。

 

結局私は、3度目の精神崩壊で仕事を辞めたのだが。

その時は親には何の相談もなく退職届を出した。

元夫とのブログを見ての通り、当時は夫が「辞めていいよ」と言ったからだ。

当時、精神崩壊して頼れるのはもう夫しかいなかったし、既に自分の親が毒親だと認識していたから、どうせ「辞めるなんてもったいない」などわけのわからない事を言われ

「どこの職場に行ってもあわない人はいる」という根性論を叩き付けられるとわかっていたからである。

もうあの時の私に、根性論など通じないほど精神は崩壊していたから辞めてよかったと思っている。

 

ただ、これ、後に「辞めた」という話をした時に母親に言われた事は。

 

「あんた、年金どうすんの?」である。

 

私が年金をもらう頃、母親は生きてるか死んでるかどっちかだろう?

まさか私の年金まで心配干渉されるとは…と愕然としたのを覚えている。

 

その後もネチネチと仕事を辞めた事は責められた。

 

・母親に許可を得る事、が普通だった私の妙な行動

友達と遊びに行って来る、食事に行って来る

大学はここに行こうと思う、アルバイトはここでもいい?

なんでもかんでも、母親に許可を得ていた私は、はたからみたら

「あら仲良しな親子ね」にも見えたかもしれない。

 

違う、機嫌を伺っているだけだ。

 

遠い親戚のお姉さんの結婚式があった時。

着ていく洋服をどうしていいかわからず、私は母親に相談した。

もう20代も半ばだと言うのに、結婚式に行く洋服を母親と買いに行った。

全ては母親が決めた。

兄の結婚式の時もそうだった。

私は自分で決められなかった。

失礼があってなはらない、何を着ていけばいいのかわからない。

その時も母親と買いに行った。

 

ことあるごとに、母に報告、連絡、相談だ。ほうれん草だ。

自分では何もできないのである。

いや、やろうと思ったらできるのだろうけど、常に母親の「許可」を得ていた。

私にとってこれは「不自然」な事ではなかった。

みんなそうなんだろう、くらいに思っていた。

 

だが、これらの話をした時に友人に言われたのだ。

 

「それっておかしくない?」と。

 

なんでそんなに母親の機嫌取ってるの?

昔、虐待でもされてたの?

 

そんな事を言われたのだ。

 

虐待…

 

確かに、悪いことをしてぶん殴られたり。

喫煙していたのがバレてフルボッコにされた事もある。

嘘をついて友人宅に遊びに行って男と遊んでいた方がバレた時もフルボッコにされ外出禁止を食らった。

 

でもまぁそんな事は当然といったらおかしいかもしれないが、自分が悪いことをしたのだから仕方がないことだと思っている。

 

ただ、気になったことを話した。

 

小さかった頃、自分は兄より可愛がられていた時期があった。

だが、それによって兄の体調やメンタルが不安定になってからは兄優先なところが出てきた。

 

それ以降は兄優先が目立つようになって、なんで私ばっかり?!と思うことが増えていった話をした。

 

そこで友人に「毒になる親」の本をすすめられた、のである。