毒婦、修羅の過去

毒婦の過去。

次の調停までの間。

第2回、調停までの間の出来事。

 

夫は

 

「もうあの家を出た。

 

これからは毒婦と娘と3人でゼロからやり直したい。」

 

 

お前は先妻との家から放り出されて行くところがねぇだけだろ?

 

生活費もろくに入れず、バレないことをいい事に3年も放ったらかしにした私と娘によくもまぁいけしゃあしゃあと

 

「やり直したい(キリッ」

 

だっつーの、グーパン100発入れたいよね。

 

 

行くところないからでしょう?

馬鹿なの?

3年も嘘をつき続けたあんたを信用して一緒にゼロからやり直せって?

 

まだ私を殺す気かよこいつは正気か!?

 

と思っていた。

 

 

ずっと、毒婦と娘と暮らしたい、なんとかしなあかんと思いながらずるずる…

 

 

「で?」

 

もう出てくる言葉はひらがな1文字しかない。

 

は?あ?で?www

時々あぁん?てなもんだ。

 

 

おめぇとまた暮らす気なんてねぇよw

 

とぶん投げたが、夫は折れない。

頼む、やり直させてくれ。

今まで苦労させてきたぶん、ちゃんとやり直させて欲しい。

 

「で、嘘の生活させられた先妻には?

 子供までいたのに、その子のこれからは?

私や娘がこれまで過ごしてきたような日々を遅らせるわけ?」

 

何を言っても

 

「すまん」

「やり直させてください」

 

こればっかりで話にならなかった。

 

 

こんなやり取りを毎回、毎回。

 

 

私はボイスレコーダーを買い。

この話し合いのたびに会話を録音した。

もう信用できない人間と話をするのに、ボイスレコーダーなしでは話すらできなかった。

 

ちなみに私はこのボイスレコーダーを使う生活をその後半年続けた鬼畜です。

 

「あの時、あなたこう言いましたよね?」

 

ボイスレコーダーは私のお守りでもあった。

 

 

 

ちょっとブレイク。

 

私が家庭裁判所の召喚通知を手にし。

私が3年間、気づかなかったというより疑いもしなかった「元嫁との何もなかったかのような生活」

それは丸っと騙されたー/(^o^)\でいいとして。

元嫁だ。

3年間も気づかないものなのだろうか!?

かなりの天然か、かなりの…いやこれ以上言うと悪口になるし、私は元嫁に対して悪意などさらさらない。
悪意なんて、持たないです。

一番の被害者は、この先妻であり、そしてその間で成長した子供ではなかろうか、

よし、フォローはした。
いや、冗談ではなく先にフォロー入れておきたくて。


皆様の中にも
「嫁さんもよう気づかんかったなぁ!?」と思いませんか?

まぁ、私に対して同様、息を吐くように嘘をつかれ。
いいように言いくるめられてはきたのでしょうが、気づかないもんなんですね。

この辺は夫のプロ詐欺レベルの息を吐くように嘘をつく男としては評価してやりたい。

話は変わるが。

 

なぜ、夫は初日の調停が終わった後に私を満面の笑みで待っていたのか。

 

これについて。

 

3年間、嘘をつき続け。

 

それも、調停当日の朝まで

「俺は何もしていない」

 

(もう既に先妻は法務局で取り寄せた当時の離婚届の複写を手にしているので、嘘だと全てが明らかになっていて、そこを問い詰められても尚、俺が書いたんじゃない、書いたとしたら酔っ払って書いたんやと思うなどと宣っていた)

 

を、貫き通した人間だ。

 

 

これは後から思った事だが

3年に渡る詐欺師生活からようやく解放されたという、なんとも言いようのない開放感から出た笑みなのではなかろうか。

 

私もお人好しすぎて

 

「私がその立場だったら」

 

とも考えてみた。

 

 

全てが嘘にまみれた毎日の中。

 

その3年に終止符が打たれた時の

「これからは嘘つかなくていい」

は、もしかしたらすごい開放感なのかもしれない。

 

話を戻そう。

なぜ、先妻にこの3年間の嘘がめくれたかと言うと、こちらだ。

実に生々しい状況である。

この質問者が「あなた」だったとしたら?

こんな酷い話、ありまへんで。

 

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おれ犯罪者、あっそ〜れ、犯罪者!

 

おおお、浮気相手から送られてきた荷物というのはアレですよね?

私がマンションからボロアパートに引っ越す時に送った、アレっすか!?

 

このアホー知恵袋の質問は調停前から私は知っていました。

 

 

なるほど…私の存在はチラチラしていたのだな…

 

で、私が「浮気相手」か…。

 

今、改めてこれを読んでも1番の被害者はこの先妻ではなかろうか…と思うのです。

 

ツートップと友人は言ってくださいましたが、なんとも言葉が出ませんよ、さすがに。

 

この翌日ですね。

 

先妻は区役所で戸籍謄本を目にして。

 

自分が離婚されていて

後妻もいれば、子供も生まれている

という事を知るのは。

 

そして、その離婚届は私が勝手に書いて提出してふんぎゃー!と。

 

まぁ、そうなるわな。

 

「僕がやりましたー!」

 

て、観念しない夫もある意味すごいよな。

 

どうにかなるとでも思っていたのだろうか。

3年も嘘をつき続けると、何が本当で何が嘘なのかもわからなくなるのだろう。

 

 

 

 

息を吐くように

私は泣き叫び、暴れながらも夫の車に乗せられた。

 

突っ込まれた、の方が表現的にはいいのかもしれない。

 

こいつはどこまでも「ええかっこしい」で女にブチ切れされる姿を世に晒したくのだろうなと、押し込まれた車の中でも暴れた。

 

泣き崩れ「娘に謝れ!」を繰り返した。

 

人間、ここまで怒り狂うと腹の底から妖怪のような声が出るんだなぁ、と今は思う。

 

 

夫はただ「すまんかった」を繰り返していたような記憶がある。

 

謝れば済む問題か

 

いや、この人間には謝れば済む問題かという言葉すらもったいないと思った。

 

「私の人生、返してくれ」

 

私は泣き叫ぶことに疲れ果て。

調停での出来事に疲れ果て。

もう泣き叫ぶ事もできず。

 

妖怪の声で繰り返した。

 

「私の人生、返してくれ。

 

 娘に謝ってくれ」

 

 

車を私の自宅方面に走らせた。

 

 

もう死んでくれ、頼むからお前死んでくれ

このまま車でその辺突っ込んでお前だけ死ね

 

そうずっと頭の中で唱えながら

私はもうぐったりして言葉など出なかった

 

自宅付近に車を止めた夫が言い出した

 

「これからどうするん?」

 

あえてここは聞いてやった

なんて答えるんやろな、と思って。

 

「あんたはどうするんよ」

 

 

「今まですまんかった。

 

これからは、毒婦と娘と3人でやり直したい」

 

 

 

死ねよ、こいつ。

これからは3人でやり直したい?

毒婦と娘が大事だ?

 

「なら、なぜ今までこんな事しでかした。」

 

「大事だと思うなら、なぜこんな仕打ちをした」

 

 

先日、ありましたね。

警察官が不倫したままずるずる披露宴まで行った話。

新郎側に1人も親戚がいないからおかしいと思って問いただしたら、既婚者だったってバカな話。

 

 

それと同じような事言ってましたよ。

 

「気がついたらずるずるここまで来ていた」

 

「本当は子供がいて、なかなかその子供の事を思うと、踏ん切りがつかなかった」

 

 

「私が産んだ子にはそんな感情はなかったのか?」

 

 

「すまんかった、もう俺には謝る事しかでけへん」

 

 

自分、大好きやなこいつ。

 

とは思っていたが。

 

ここまで自分大好きだったとは。

 

 

私は車から降りた。

娘に早く会いたくて。

もう家に帰って休みたかった。

 

話し合おうと何度も夫は言った。

 

 

こんなクソみたいな日に、なんでお前とまだ、まだ尚話をせなあかんねんやと。

 

3年間、息を吐くように嘘をついてきた男。

 

私はこの3年間を振り返りつつ。

「?はて?」と思っていた事が、この日を境に全ての点と線が繋がった。

 

給料日になれば、車上荒らしだのひったくりだの給与未払いになるほど会社が傾いたり。

 

保育園に入るのに書類を出したくて、籍が入っているからと父親側の書類も必要だと言われ。

その勤め先が、なぜか架空の自営会社がになっていたり。

会社に電話されたら困るからか。

 

とにかく細かい事から大きなことまで。

疑問に思った事は全ての線で結びあがった。

 

 

「あんたのやった事って、犯罪やんな?

 

これ、刑事告訴されたらあんた捕まるやつやろ?

 

捕まれや、消えてくれや」

 

 

そう言い残して私は帰宅した。

 

 

 

初日、調停終了という名の修羅場

本来、調停というのはだいたい午前の部であればお昼前には終わる。

 

だが、時計を見た時既に12時半を回っていた。

 

 

再度、部屋に呼ばれ。

完全に放心状態の私に調停委員が次回の調停について説明をした。

 

 

私が出席する必要があるんですか?

 

と聞いた。

申し立てられた側、としては原則出席してもらう事、私の過ごした3年間について、出会いから結婚までの話も聞かせてもらいたいと言われた。

 

また私は、この机と椅子だけの部屋で。

殺されなきゃならないのか…

と、途方にくれた。

 

もうお前らで勝手にしてくれよ…とも思った。

 

離婚も無効にしてくれて結構。

婚姻取り消し大いに結構。

 

私は今までどおり、娘と2人で暮らしていけばいい。

 

穏やかに、このまま暮らしていきたいと

 

またその時に泣いた。

 

 

調停委員は私に、源泉徴収票を持ってこいと言った。

 

なぜ私の源泉徴収票が必要なのか?と返したところ。

 

 

「あなた、相手が既婚者と知っててお付き合いして、尚且つ妊娠、出産もしましたね?」

 

 

「すいませんけど、言葉を選んでいただけますか?

 

私がいつ不貞行為をしたと仰るのですか。」

 

 

悔しかった。

反論したかったけど、もうその日はそんな気力はなかった。

 

その日の調停を終えて、外に出ようとしたところ。

夫から電話がかかってきた。

 

こいつ、殺されたいのか?と思って電話に出たら。

 

裏口の駐車場にいる、家までおくるよ、だと。

 

 

こいつはバカなのか?

まだ私が何も知らないと思ってるの…か?

 

 

軽快にUターンして、私は裏口の方へ向かった。

殺しても殺しきれない奴が、なんと

満面の笑みで立っていた。

 

そこから思いっきりダッシュして、持っていた鞄でボッコボコに殴りかかった。

 

奇声を上げて、私は泣き叫んだ

 

「娘に謝れぇぇえええええ!」

 

裁判所から人が出てきて取り押さえられた。

 

もう、全ての感情が毛穴全部から出てきて

全身の毛が逆立っていくほど

頭に血が上って

 

本気で人を殺したい、殺してしまいたい

こいつさえいなければ

いなくなれば

 

後にも先にも、人に対してあそこまでの殺意を抱いた事はない

 

 

裁判所の人達に押さえつけられても、それでも尚起き上がって殺してやると涙と鼻水と叫び過ぎて口から唾は出るわで。

 

 

でもここで何をしたところで変わることの無い過去。

 

とにかく情けない気持ちも。

 

殴っても、殺しても、なんら解決にもならない。

 

 

とにかく情けなくて情けなくて。

 

 

娘と2人で暮らす日々

 

離婚調停の準備はしつつも、実際調停になると夫も心を入れ替えてくれるのでは無いかという淡い期待

 

何も知らない娘がよく言う

「うちにはパパがなんでいないの?」

 

地獄の底は今だけだ、そう思って暮らした日々。

 

まさかその先に、まださらなる地獄の底が待っていたとは…

 

 

いろんな事が頭の中をぐるぐるゴリゴリ音を立てて回り。

 

 

夫に抱きかかえられ、その抱えてくる腕を何度も振り払い、泣き叫び。

 

それでも抱きかかえられ。

 

私は夫の車に乗せられた。

 

 

 

本人から聞きたかった事実

調停委員は続けて話していた。

 

言葉を選びながら、私の様子を伺いながら。

 

今の今まで、なんの真実も夫から聞かされていなかった私を見る目は、哀れな人を見る目に見えた。

 

まともに調停委員の目など、見れなかった。

 

ずっと、遠くに見えた高速道路をぼんやり眺めていた。

 

 

しばらく、部屋の中は静かになった。

 

長い長い、沈黙の時間だったように思う。

 

だが実際の時間は、数秒程度だったのかな。

 

 

その間に、自分でわかった。

 

 

私はこれから、信じられないような事実を。

 

今日初めて会ったこのおじさんとおばさんに。

 

突きつけられるのだ、と。

 

 

調停委員は言った。

 

 

毒婦さん、実はね。

 

あなたとの婚姻届を提出する直前に

あなたのご主人は自ら勝手に作成した離婚届を役所に提出したの。

 

調停が申し立てられた後、当時提出された離婚届の原本を法務局で複写したものが提出されました。

 

元妻はこの勝手に作成された離婚届を見て、自分の夫が全てを記入したものだとすぐにわかりました。

こちらです。

 

 

間違いなく1人の人間が書いたであろう

全てが同じ筆跡の離婚届の複写を見せられた

 

 

そして、その後提出された婚姻届の複写がこちら。

 

見覚えのある婚姻届だった。

できちゃった婚、それも一度は別れて元サヤの泥沼結婚というわけのわからない結婚。

だが、私は少なからず、あの婚姻届を書いた時は嬉しさでいっぱいだった。

 

3年前の自分が思い浮かび。

 

情けなくて涙が止まらなかった。

 

 

これはあなたが書いたものですね?

と、婚姻届の複写を指差し、調停委員は言った。

 

「間違いありません。

これは私が書いたものです。」

 

離婚届の方の筆跡と、あなたのご主人の筆跡。

見てもうおわかりですね?

 

「はい、見たままです」

 

 

調停委員は続けた。

 

 

実はね

 

あなたのご主人、今日の今朝まで。

元妻と一緒に何食わぬ顔して暮らしていたのよ。

 

 

「…………。」

 

 

しかも、今回の件について、未だに

「俺は知らない」と言っているの。

さっきまで、あなたのご主人と今回の件について話を聞いたけど、何も喋らないの。

私たちも困ってて…。

 

 

「そうですか…。」

 

 

でも、当初提出されて申立書とは全く違う事実が明らかになったので、あなたが悪いわけではないから、ね?

 

 

「はぁ……。」

 

 

「すいません、もう一度聞いてもよろしいでしょうか?」

 

何かわからない事がある?

 

 

「私は、子供を産む前から今日まで、ほぼ娘と2人で暮らしてきました。

 

一度だけ、これまでの生活費と引っ越し代に100万よこせ、そう言いました。

 

私と娘はこの約3年間、その一回だけしかお金をもらう事なく、静かに暮らしてきました。

 

この約3年間

 

うちの夫は、先妻とその子供と、3人で

何もなかったかのように

幸せに暮らしていたのですか?」

 

 

ごめんなさいね、本来ならばこんな大事な話は本人から聞くべきなのに。

 

そうなのよ。

 

あなたが知らない間、今朝まで。

あなたのご主人は先妻と暮らしていたの。

今日も先妻と暮らしている家からここに来たのよ。

家族に連れられて、ね。

 

 

もうやめてくれ

こんな茶番がどこにある

誰か冗談だと言ってくれ

コントだと言ってくれ

 

 

私は部屋を出た後、ソファに倒れこみ。

ただただ静かに泣いた。

 

 

娘の事を思うと、涙が止まらず。

 

携帯に保存されていた娘の写真を見て

声を上げて泣いた。

 

 

調停当日。

私は心身ともに疲れ切っていた。

 

ただ、娘が不憫で不憫でならなくて。

情けなくて情けなくて泣いた。

 

 

毎晩遅くまで知恵袋を漁り。

それらしきアカウントを見つけては死にたくなるほどの見たくもない話を目にし。

 

ようやく迎えた調停の日の朝。

 

夫から電話がかかってきた。

 

「今日の調停は行かなくていい。

 

俺1人で調停行ってくる。」

 

 

そんな馬鹿な話があるか?

 

もう一度だけ聞く、離婚届を勝手に提出したのか?

 

それでも夫は「そんな事はしていない」と言った。

 

 

それなら、私が調停に行ってもなんら問題ないでしょう?

無断で調停を欠席すれば相手の言いなり。

 

バカも休み休み言いやがれ、と私は家庭裁判所に向かった。

 

 

家庭裁判所という場所はなんとも重苦しい場所であった。

 

受付を済ませ、待合室を案内され。

私は1人、用意されていた椅子に座った。

 

申立人とは顔を合わせないで済むような設計がされており。

すれ違うこともないように配慮がされている。

 

同じ建物の中に、先妻、夫、私。

 

耐えられなかった。

 

1時間が過ぎても呼ばれなかった。

もうすぐ2時間が経とうか、という時にようやく私は呼ばれた。

 

案内された部屋の中には、机があり。

向かいには調停委員という人が男女それぞれ1名づつ座っていた。

 

 

とてつもなく重苦しい空気の中、話は始まった。

 

調停委員はそれぞれ自己紹介をした。

名前なんて覚えてない。

 

私に2,3質問してきた。

自己紹介を施すようなどうでもいい内容だ。

本人確認みたいなもんだろう。

 

そこで調停委員の女性が、一度椅子から軽く腰を上げて座り直し。

姿勢を正して、一息ついてこう言った。

 

 

今回の調停について、手紙が届いた時は驚いたでしょう?

 

はい、驚きました。

 

 

最初に申立人から提出された申立書から、追加でいろいろと書類を提出してもらった結果、ひとまずあなたがした事ではない、申立書の内容とは全く違う事実が明らかになっています。

 

ですから、あなたは悪くない、まずそれをお伝えしますね。

 

 

は、はい…。

 

 

ご主人からこの件について説明は?

 

 

ありません。

 

 

え?ないの?

離婚届を勝手に、あなたのご主人が提出した事は?

 

 

聞いて…いません…。

やはり、夫が…していたんですね…。

 

 

ちょっと待って、あなた、まだ何も知らないの?

 

 

は、はぁ……

 

 

窓から見える高速道路を走る車を見ながら。

 

私は聞かれるがまま答えた。

 

 

そのまま死んでしまいたかった。

 

だけど、これが終わったら。

保育園で娘が待っている。

 

娘の笑う顔だけを思い浮かべながら。

そこに座る事に必死に耐えた。

 

 

 

知恵袋漁りはつづく。

先妻は知恵袋を利用している。

 

電機屋に走り、プリンターを購入。

 

そこから血眼になって知恵袋を片っ端から

 

協議離婚無効、浮気、不倫、勝手に

などのキーワードで検索しまくった。

 

「これだ」

 

と思ったものは片っ端からプリントアウトしていった。

 

1つのアカウントだけではなく、いくつかのアカウントを所持し、「友人の件」などと質問しているものもあった。

 

一番衝撃的だったのは、私との別居中に先妻が妊娠していた事だ。

生々しく書かれた性生活について、同じアカウントで質問しているのを見て地面に叩きつけられる思いだった。

 

でも、違うかもしれない…

 

何度もそう自分に言い聞かせながらも、画面を見ながら悲しいのか怒りなのかわからない感情でただただ泣いた。

 

 

夫を呼びつけ、プリントアウトしたものを読ませた。

 

さすがの夫もこれにはドン引きだったのだろう。

 

「こんな事、あり得るわけがない!」

 

と言うが、夫の顔面蒼白っぷりと、だんだんと土色になる顔色。

 

以前に増してゲッソリ痩せていた事。

 

 

それが「これが真実だ」と真実以外の何者でもない、そう確信させた。

 

本来、私の方から離婚調停をする予定だった弁護士の先生のところへ電話し、相談に行った。

 

その先生にまで私は

 

「何!?最初は不倫からのスタートだったの?」

 

と呆れた顔をされ。

 

もし、これが事実(勝手に離婚、その日のうちに婚姻届提出)してて、今もなお「俺はやってない、知らない」と言い切る男なの?

 

と言われ、愕然とした。

 

調停が始まれば全てが明らかになる。

まずは、申立人がどういった内容であなたを調停にかけたのか、まずは申立書の閲覧請求をかけなさい、と言われた。

 

裁判所の判断で、申立書の閲覧はできないと言われる場合があるがその可能性が高いとも言われたが、私は家庭裁判所に出向き閲覧申請をした。

 

見事に却下されたのだ。

 

このままでは私は犯罪者にされる。

 

しかも、不倫してただなんて。

 

不倫なんてしてねぇし!

離婚したって、言ってたし!

婚姻届も出したし!

 

意味わかんねーよ!!