毒婦、修羅の過去

毒婦の過去。

第2回、調停と言う名の地獄祭

2回目の調停の日がやってきた。

 

私は言われた通りに源泉徴収票を手に。

 

疲れ果てたクタクタの女アピールを込めて、もうこれ以上私を傷付けないでアピールも込めて。

 

スッピン、ダサダサファッションで臨んだ。

 

もはや、調停委員の言うことすら信用できないほどの人間不信だった私は。

 

ノート、ペン、ボイスレコーダーを持参して行った。

 

 

スッピン、ダサダサファッション、クタクタの私を演じる意味などなかった。

 

 

協議離婚無効の調停の話は、私の存在は既になかった。

 

残された私に対する申し立て内容

 

「損害賠償請求」

 

に、焦点が絞られた。

 

 

あなた不倫してたでしょう?

既婚者と知っていてお付き合いして、妊娠出産したと言うことは…不貞行為をなさった。

 

 

まるで犯罪者に対する取り調べのようだ。

 

 

私は、夫が「離婚した」と言ったので付き合いました。

ですが、その後離婚していない事が発覚したのですぐ別れました。

 

その後、妊娠がわかり、夫に伝えたところ。

嫁とは別れる、と言い出し、産んで欲しいと言ったのです。

 

ですが、夫の離婚がきっちり終わるまで、そういう「会話」でのやり取りしか行っていません。

 

私は、夫が「バツイチ、独身」だと思っていました。

 

 

こう、正直に説明した。

 

 

もう3年も前の事。

私の記憶も曖昧で、じゃあその話し合いはいつしたの?

何年何月何日?

とか聞かれるし。

 

知るか覚えねぇわ、と返せば(いや、もっと綺麗な言葉で)

 

時期が合わない(妊娠)だの、本当はまだ離婚できていない事を知っていたのではないか、妊娠は策略だったのではないかとも取れるような事を調停委員に言われ。

 

更に私はズタズタにされた。

 

 

自然とこぼれる涙。

 

私は記憶を辿りながら、本当の事を話しているのに。

なぜ、そこまで私を疑うのですか?

 

 

忘れもしない。

調停委員はこう言ったのだ。

 

「ご主人はあなたとこれから暮らしたいと話している。

 

あなたはこれから、お父さん、娘さんと3人で暮らせるのよ?

 

でも、先妻は?

これから子供と2人で母子家庭で暮らして行くのよ?

 

わかる?」

 

 

全然意味がわかりません。

 

それが私の不貞行為疑惑となんの関係があるんですか?

 

 

 

当時、夫は私に1回支払った100万円はどこかで借りてきたようだ。

どうやら他にも借金があったらしく、家のローンも払えないとかとにかく借金まみれになっていたらしい。

 

あなたへの生活費の送金もしなくちゃならなかったから、ご主人が今、借金まみれなのでは?と言われて頭に血がのぼった。

 

3年間の間に貰った金は100万 だ け です。

3年で100万の生活費の送金が「高い金額」と言えますか?

 

その間は私の貯蓄と収入で娘と暮らしてきました。

うちの娘は夫に何一つ、オムツ1枚買ってもらった事もありません。

 

私に生活費を継続して送金していたと夫が言っているんですか?

私は誰を信用して、誰に本当の事を話したら信用してもらえるんですか?

 

と、詰め寄った。

 

「感情論はやめましょう、時間がかかるだけですから」

 

調停委員は平等だと思っていた。

誰も信じられない。

私も1人の被害者として、話を聞いてもらえるものだと思っていた。

 

調停委員は続けた。

 

源泉徴収票を出してください。

 

 

泣きながら差し出した。

 

「あら、まぁまぁな収入ね。

 コピーさせてくださいね。

あら、勤務先…いいところにお勤めなんですね」

 

 

「正直なところ、借金の多いご主人からお金は…ね?

 

取れそうにないし…

払う気もなさそうで、とにかくあなたのご主人、何も話してくれないの。

 

あなたと娘さんとやり直したい、それしか言わないの。

 

そうなると、先妻とお子さんも新しい生活をするのにお金がいるでしょう?」

 

その資金を、私が不貞行為をを認めて損害賠償として金を出せと言う事か。

 

あそこが家庭裁判所ではなく。

その辺の喫茶店だったら間違いなく、あつあつのコーヒーぶっかけてる。